「千波公園」来春に開業 サウナやスポーツラウンジ、レストランも整備 水戸市、事業者と協定 茨城

千波湖西側の黄門像広場周辺地区(茨城県水戸市千波町)に整備予定の自然や食、スポーツ体験を楽しめる「千波公園」について、同市は施設整備や運営に関する実施協定を民間事業者と締結した。6月に着工し、サウナやスポーツラウンジ、地元野菜のマルシェ、レストランなどの機能を持った公園を、来年春の大型連休前をめどに開業する。9日の市議会調査特別委員会で、市執行部が明らかにした。
同公園を巡り、市は民間事業者の飲食店などの収益の一部を園内公共スペースの整備に充てる制度「パークPFI」を活用した整備計画を策定。事業者を公募し、大和リース・アダストリアグループ(大和リース水戸支店、アダストリア、横須賀満夫建築設計事務所)を認定した。計画では、園内をレストランや地場産品のマルシェといった収益を見込む「公募対象施設」と、広場やトイレ、防災倉庫といった公共の「特定施設」に分けて整備する。酒類の提供も行い、千波湖ランナーが汗を洗い流せる「ランニングステーション」の機能もある。
協定は4月24日に締結。事業社側が施設の整備と管理を担うことが定められた。広場や園路などの特定施設については、事業者は整備後に市に譲渡。市が事業者に管理許可を与える。特定施設の整備に当たり、市が最大1億円を負担することも盛り込んだ。協定の有効期間は、着工する6月から20年間。
整備予定地で見つかった埋設物は、撤去作業をほぼ終えた。市によると、事業者側が整備の工法を今後変更するため、市側が費用を追加負担する可能性がある。