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新図書館整備検討へ 茨城・水戸市 人口増の県庁周辺

水戸市役所=同市中央1丁目
水戸市役所=同市中央1丁目


茨城県水戸市は9日、人口が増加傾向にある笠原、吉沢両地区など県庁周辺地域に、新たな市立図書館「南部図書館(仮称)」の整備を検討していくことを明らかにした。新たに策定した第4次図書館基本計画に盛り込み、同日、市議会常任委で報告した。新設が決まれば、2010年に開館した内原図書館(同市内原町)に次いで7館目。

本年度は地域住民をはじめ、まちづくり、商工関係など各分野の専門家、有識者らと協議に入る方針。立地場所や機能のほか、新設の有無も含めて議論する予定という。

堀野辺直中央図書館長は「従来型の図書館とは違う時代のニーズを取り入れた新たな図書館像を模索していきたい」としている。

市によると、宅地開発などにより、県庁周辺を中心とした市南部で人口が増加傾向にある。15~20年の人口動態を見ると、笠原地区が13.5%、吉沢地区が9.0%とそれぞれ増加した。

現在の市立図書館は中央、東部、西部、見和、常澄、内原の6館。笠原、吉沢両地区は東部図書館(同市元吉田町)の所管エリアに含まれており、国道50号を挟む立地や距離など利便性に課題があるという。図書館新設を巡り、これまでに両地区の住民などから要望も上がっていた。

そのほか同計画には、民間施設と連携し、店舗などに本棚を設置して本を貸し出す「まちライブラリー」、図書館利用カードへのマイナンバーカード活用、子育て情報コーナーの設置など新たな施策を盛り込んだ。計画期間は本年度から28年度までの4年間。



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