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豊穣祈り早乙女ら田植え 笠間稲荷神社で御田植祭 茨城

着物姿で丁寧に稲の苗を植える早乙女たち=笠間市石井
着物姿で丁寧に稲の苗を植える早乙女たち=笠間市石井


笠間稲荷神社(茨城県笠間市笠間)の神事「御田植祭」が10日、同市石井の御神饌(せん)田で行われた。雨が降る中、紺がすりの着物に赤いたすきをかけ、笠(かさ)を着けた早乙女たちが横一列に並び、稲の苗を丁寧に植えた。

御田植祭はその年の豊穣(ほうじょう)を祈願するとともに、稲荷の大神様に毎日お供えする御米(みけ)を栽培する稲苗の植え付け神事。約300坪の御神饌田で育てた稲は、9月の抜穂祭に合わせ刈り取る。11月の新嘗祭に奉納し、大神様に豊作を感謝する。

斎主の塙敬比古権宮司が祝詞を読み上げるなどした後、県立水戸農高の2、3年生が務める早乙女と奉耕者計9人が水を張った田に入った。すねまで漬かりながら、神妙な面持ちで15センチほどに育った稲の苗を手際よく植えた。

昨年に続いて早乙女を務めた同高園芸科3年の梅原優菜さん(18)は、「少し緊張した。丈夫に育ってほしい」と話した。



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