サイクリングとトレイルラン 山間部巡る179キロレース 茨城県北6市町、10月初開催

茨城県は14日、サイクリングとトレイルランを組み合わせた計179キロに及ぶレース「OkukujiX(クロス)」を10月18、19日に初開催すると発表した。県北地域の山間部を中心とした県内6市町を巡る過酷なコースを設定し、豊かな自然の景観を生かした観光振興や知名度向上を目指す。
サイクリングは18日、同県水戸市を起点に、八溝山(同県大子町)を経て袋田の滝(同)を目指す。全長120キロのコースの高度差を合わせた獲得標高は2300メートル。終盤の八溝山8キロ区間ではタイムトライアルを行い順位を競う。同区間の平均勾配は9%を超える「国内屈指の激しい坂」(県担当者)となる見込み。
トレイルランは19日、県北地域の山間部をつなぐ「常陸国ロングトレイル」の一部を利用して行われる。激しいアップダウンを繰り返す59キロのコースで、袋田の滝を発着点に竜神ダム(同県常陸太田市)や西金砂神社(同)など2市町を巡る。
正式なコースは6月末に発表予定。参加者の定員は各競技500人で、参加費は1万円(2競技参加の場合は1万8000円)。八溝山区間のタイムトライアルとトレイルランのタイム合計で総合順位を決める。今後、イベント開催やゲスト選手の決定なども公表する。
大井川和彦知事は14日の定例記者会見でレースへの参加を呼びかけ、「豊かな景色の中で、国内有数の過酷なレースを行うのが最大の売り。知名度を上げて、参加者だけでなくサイクリングやトレイルを楽しむ方を増やしたい」と述べた。