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学習障害支援の教材 つくばのNPO開発 設立25年、現場実践生かす 茨城

不登校支援のNPOが開設した教材シェアサイト「ライズぷらす」=つくば市吾妻
不登校支援のNPOが開設した教材シェアサイト「ライズぷらす」=つくば市吾妻


不登校や学習障害(LD)の子どもたちを支援しようと、フリースクールを運営するNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(茨城県つくば市)は、教材シェアサイト「ライズぷらす」を開設した。同NPOが現場の実践から開発した教材を配信し、一人一人に合わせた学びをサポートする。同NPOの小野村哲理事長は「フリースクール開設から25年で培ったノウハウを広く共有したい」と話す。

同NPOは2000年7月に設立。不登校の子ども支援のため、同市内でフリースクールを運営し、一人一人に合った学習方法を模索してきた。同NPOによると、不登校の背景にはLDが原因の一つであることが相当数あり、学校などが気付かないことも少なくないという。

ライズぷらすでは、英語と国語の教材を中心に公開。アルファベットや英単語、平仮名などを覚える練習方法を動画で視聴できる。教材は、視覚情報に強い子や聴覚情報に強い子など、子どもの得意な学びに合わせて製作している。文字を絵として認識する子向けには、英語の大文字が小文字に変化する過程の動画や、平仮名を形の似た文字ごとに練習して絵で印象づける動画などがある。

今後は、算数や社会、理科などの教材も追加する予定。小野村理事長は「子どもだけでなく、立ち上げたばかりのフリースクールなどでも教材に使ってほしい」と広がりを期待した。



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