「地域を盛り上げたい」 常陸太田出身・トミーさん サーカス世界大会V 知事に報告 茨城

米国のサーカス世界大会で日本人初の部門別優勝を飾り、大会MVPにも輝いた茨城県常陸太田市出身でフリースタイルフットボールのトミーさん(31)=本名・富永正道さん=が県庁の大井川和彦知事を表敬訪問して受賞を報告した。来年の大会でも「優勝を目指す」とし、将来の目標として「競技を通じて地域をもっと盛り上げたい」と語った。
トミーさんは3月、米ラスベガスで開催されたサーカスの祭典「ビバ・フェスト」に出場。道具でパフォーマンスを披露するプロ・グラウンド・ソロ部門で、3種類のボールを使ったリフティングなど多彩な技を繰り出した。特に楽しさや笑顔を前面に出した表現力で高い評価を受けた。
今回の結果を受けて、トミーさんは来年、各国の優勝者が集う招待選手部門に出場する予定。
フリースタイルフットボールは、サッカーを基本にダンス要素やアクロバティックな技を取り入れた競技。同選手はプロとして、県内外の大道芸イベントなどで活動している。「新しい分野に挑戦したい」と昨年、サーカスの日本大会に出場したが落選。悔しさをバネにビバ・フェストに挑み、栄冠をつかんだ。
14日の表敬訪問では演技を披露。合わせて大会の映像を観賞した大井川知事は「自ら頑張って道を切り開いた」とたたえた。トミーさんは「マイナー競技に興味を持ってもらえ、うれしかった」と笑顔で話した。