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茨城交響楽団、練習大詰め 25日、水戸で第130回定演 バイオリン奏者、村田さんも

水戸市芸術祭に合わせた定期演奏会に向けて練習に励む茨城交響楽団の面々=水戸市常磐町
水戸市芸術祭に合わせた定期演奏会に向けて練習に励む茨城交響楽団の面々=水戸市常磐町


茨城県内の音楽愛好家で構成する茨城交響楽団(茨響)は25日、同県水戸市泉町の市民会館で、第130回定期演奏会を開く。楽団員の音楽教室から巣立ち、国内外のコンクールで活躍するバイオリン奏者、村田夏帆さん(17)を招いて、ブラームスのバイオリン協奏曲ニ長調作品77と、ショスタコービッチの交響曲第5番二短調作品47「革命」を披露する。団員らが仕事や育児の合間を縫い、練習を重ねている。

午後6時ごろ、同市常磐町の常磐神社別館で、全体練習が始まった。本番を控え、団員らの練習も大詰め。一音一音を丁寧に確認し、音色に磨きをかけていく。

同市を本拠地とするアマチュアオーケストラで、1960年に創設。年2回の定期演奏会を開き、県の主要イベントに多数出演してきた。今回の公演は第56回市芸術祭の一環だ。

約70人の団員は教師や会社員、元警察官、主婦などさまざま。年齢も20~60代と幅広い。毎週土曜の夜に全体練習をしているという。事務局長の大芝滋さん(64)は、「地域の人に支えられ活動してきた。演奏会では素晴らしい音を皆さんに届けたい」と話す。

バイオリン協奏曲でソリストを務める村田さんは3歳頃、楽団員の音楽教室で本格的に音楽を始めた。現在は、都内の高校に通いながら、室内楽の巨匠・原田幸一郎氏に師事。毎日7時間の練習を重ね、腕を磨く。同楽団で演奏するのは昨年以来といい、「地元の友達にも聞いてもらえる機会なので、すごくうれしい」と意気込む。

指揮者の平川範幸さん(37)も茨響と深い交流を持つ。茨響団員の子どもと同級生だった縁で、10年以上前から指揮してきた。「地元に根付いた楽団の音を大切にしたい」と話している。

午後1時半開場、同2時開演。チケットは予約サイトで購入できる。



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