オウム病感染 茨城県内6年ぶり 60代男性、職場でハト接触か

茨城県は20日、県内在住の60代男性がオウム病に感染したと発表した。土浦保健所管内の医療機関から14日、発生届があった。県内の感染確認は2019年4月以来、約6年ぶり。男性は一時入院したが、現在は回復しているという。
県感染症対策室によると、男性は3月23日に発熱があり、医療機関を受診。28日まで熱が下がらなかったことから救急搬送され、別の医療機関に入院した。4月5日に退院後、男性が入院した医療機関が血清診断を民間検査機関に委託した結果、感染が判明した。
オウム病はインコやオウム、ハトなどのふんに含まれたクラミジア菌を吸い込んだり、口移しで餌を与えたりすることで感染する。人から人への感染はほぼない。高齢者は重症化しやすく、死亡の恐れもある。
男性は鳥を飼っていないが、職場の室内にハトがたびたび侵入していたという。