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常陸大宮に「そば」施設 宿泊、サウナも 6月オープン まちグループ要建設 茨城

エストニア製のサウナなども備わる「御前山ビレッジ」=常陸大宮市野口
エストニア製のサウナなども備わる「御前山ビレッジ」=常陸大宮市野口
来賓に施設の説明をする高野賢社長(左)=常陸大宮市野口
来賓に施設の説明をする高野賢社長(左)=常陸大宮市野口


茨城県北地域に新しい地域活性化の拠点が誕生する。建設や農業など10事業を手がける「まちグループ要建設」(同県水戸市)は6月11日、同県常陸大宮市野口に地方創生の複合施設「御前山ビレッジ」をオープンする。自社栽培した有機の常陸秋そばを施設で製粉し、打ちたてを提供するほか、宿泊施設やサウナも備える。

同施設は常磐自動車道水戸北インターチェンジ(IC)から車で約30分、国道123号線沿いに位置する。同社は①常陸秋そばの6次産業化②有機農業の食糧自給率強化と耕作放棄地の再生③中山間地域の再生による地方創生④常陸秋そばを活用したインバウンド(訪日客)とアウトバウンドの推進-の目標を掲げる。

同社は5年前、農業事業に参入。現在は同市野田、下伊勢畑、三美地区の自社農園で有機のソバを栽培している。今秋には常陸秋そばの原種が採れる同県常陸太田市赤土地区で播種(はしゅ)用の種の栽培を始めるという。

施設は大きく三つに分かれる。入り口付近にある「倉庫」は収穫した玄ソバを低温で冷蔵し、丸1日乾燥させ、選別後に石臼で製粉する。玄ソバは100ヘクタール分貯蔵ができるという。

隣接する「店舗」は倉庫で製粉した常陸秋そばを提供するほか、そば懐石料理が味わえるレストランや、日本では珍しいというエストニア製のまきサウナ2セットなどがある。

店舗2階は宿泊施設「まちの宿」。3部屋あり、計最大13人が泊まれる。訪日客向けに、長期滞在も可能なように洗濯機も備わっている。

5月17日のオープン記念式典には、国会議員や県議、農業関係者など約60人が出席した。高野賢社長は「(この施設から)地域の問題解決と経済発展を目指す。地域と連携しながら進めたい」とあいさつした。

同社2028年、さらに業務を拡大し、キャンプやプールの設置なども計画中という。



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