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水郷潮来あやめまつり 白無垢姿、嫁入り舟 祝福受け水上進む 茨城

新郎が待つ船着き場へ向かう嫁入り舟=潮来市の前川
新郎が待つ船着き場へ向かう嫁入り舟=潮来市の前川


茨城県潮来市で6月22日まで開かれている「水郷潮来あやめまつり」で、白無垢(むく)姿の花嫁が舟に乗って花婿の元に嫁ぐ「嫁入り舟」が行われている。25日は、同市出身の杉山実吹さん(24)らが乗り、観光客から「おめでとう」「きれいだよ」などと祝福の声を受けながら、水上のバージンロードを進んでいった。

杉山さんを乗せた舟は、午後2時に芸座舟と親戚舟を伴い、津軽河岸あと広場を出発。ハナショウブを楽しむ来場者の前をゆっくり通過した舟は前川水門橋の手前で折り返し、水郷潮来あやめ園で、新郎の田中倫太郎さん(25)の出迎えを受けた。

杉山さんは「両親や家族に感謝の気持ちを持ちながら舟に乗っていた。『ついに結婚したんだな』と実感が湧いてきた。これから支え合って幸せな家庭を築いていきたい」と笑顔を見せた。

長野県出身の田中さんは「花嫁を幸せにしたい。潮来に引っ越して過ごしていきたい」と話した。

嫁入り舟は1950年代後半まで市内に張り巡らされた水路を使い、新婦が新郎宅に小舟に乗って嫁いだのが由来。まつり期間中の水、土、日曜に実施している。今年は29組の新郎新婦が参加する。



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