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竜ケ崎駅に新交流拠点 地域活性化へ人材発掘 茨城

「龍ケ崎machimin(まちみん)」をPRする手塚純子さん(右)ら関係者=関東鉄道竜ケ崎駅
「龍ケ崎machimin(まちみん)」をPRする手塚純子さん(右)ら関係者=関東鉄道竜ケ崎駅


関東鉄道竜ケ崎線の竜ケ崎駅待合室にコミュニティースペース「龍ケ崎machimin(まちみん)」がオープンした。茨城県龍ケ崎市は地域住民が気軽に立ち寄れる新たな交流拠点をつくり、地域活性化を支える人材の発掘などにつなげたい考えだ。

4月に地域活性化起業人で着任した手塚純子さん(41)の協力で市が開設した。手塚さんは、千葉県内を走る流鉄流山線の流山駅脇で観光案内所兼コミュニティースペース「流山machimin」を運営しており、龍ケ崎でもノウハウを生かした。

龍ケ崎まちみんは、関東鉄道の協力の下、駅待合室の約43平方メートルを利用。懐かしさを感じさせるビールケースを用いた小上がりや、テーブルと椅子、展示スペースなどを設置した。現在は古い切符やつり革、市民自作の車両模型などを展示している。主な取り組みには、竜ケ崎線の魅力発信・オリジナル商品の製作販売、地域イベントの企画運営、地域活性化に取り組む人材の募集・支援などを掲げる。

手塚さんによると、住民らでオリジナルグッズを作って飾ることや、まちづくりに関する興味や課題など集まった人で話したいという。住民のまちづくり活動に当たり、人と人とをつなぐことも想定する。また、住民がやってみたい取り組みを実施する場にも使う。

オープン初日の19日は関係者が出席し、テープカットのセレモニーを行った。手塚さんは「まちづくりの話をしに来たり、竜ケ崎線を楽しみに来てもらいたい。『こんな風に使ったらうまくいく』と提案もしてほしい」と話した。関東鉄道の北村恵喜常務取締役(57)は「待合室がうまく活用できていなかったので、(同スペースの)形ができてうれしく思う。竜ケ崎線と龍ケ崎市の活性化につなげたい」と期待を寄せた。

同スペースは手塚さんや市職員、同社職員などにより毎週月曜に開設し、期間は9月末までを予定。利用状況を踏まえ、開設日の拡充や継続を検討する。



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