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セロリから基準値超の農薬 9都道県に出荷 茨城県、JA岩井に回収命令 洗浄不十分か

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県は27日、同県坂東市のJA岩井(風見晴夫組合長)が出荷したセロリから食品衛生法の基準値を超える農薬が検出されたと発表した。古河保健所が同日、同JAに回収を命じた。県食の安全対策室は「健康に影響を及ぼす可能性は極めて低い」としている。

同室によると、検出された農薬は殺菌剤「イプロジオン」。基準値(0.01ppm)の43倍となる0.43ppmが検出された。同JAは野菜予冷センターを通じ、1箱当たり10キロ、計238箱を茨城県を含む9都道県の卸売市場に出荷した。

宮城県仙台市保健所食品監視センターが13日に実施した抜き取り検査で検出され、26日に同市から同室に連絡があった。出荷先の各保健所が今後、回収状況を確認する。生産者はセロリに農薬を散布する際、タンク内部に別の野菜に使ったイプロジオンが残っていたとし、「洗浄が不十分だった」と説明しているという。



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