児童 泥んこ駆け回る 守谷・大野小 田植え前にリレー 茨城

茨城県守谷市野木崎の市立大野小の4年生約20人が27日、水を張った田んぼで代かき代わりにリレーを行い、泥んこになって駆け回った。コメ作り学習の一環で20年以上続く伝統行事。
同校は2001年から地域のボランティア組織「大野小協力の会」やPTAのサポートを受け、学校近くの住民の田んぼを借りてコメ作りに取り組む。年間通じて田植えから稲刈り、脱穀、試食までを体験する。田植え前に水田をならす代かき作業にリレーという遊びの要素を取り入れた。
児童とPTAが5チーム対抗で参加し、片道30メートルを1人ずつ往復。バトンの代わりに麦わら帽子を渡した。今回は新井土木(同県常総市)の協力でドローンによる動画撮影も行った。
中島颯斗さん(10)は「最初は汚れるのが気になったが、田んぼに入ってみるとめちゃくちゃ楽しかった」と笑顔で話した。
当初から行事に関わってきたボランティアの会長、高橋甚一郎さん(79)は「土の感触や水に親しみ、土の持っている力を十分に味わってほしかった」と狙いを話した。