メロン 出来栄え競う 茨城・水戸で品評会 2部門で頂点決定


茨城県産メロンの認知度向上を目指した品評会「KING&QUEENコンテスト」(県主催)の最終審査が28日、同県水戸市内のホテルで行われた。1次審査を突破した、県オリジナル品種「イバラキング」と県産の赤肉メロンが各5点並べられ、専門家が見た目や食味を評価。イバラキング部門は同県茨城町、豊田大介さん(43)、赤肉メロン部門は同県鉾田市、内山拓未さん(34)がそれぞれ最優秀賞を受賞した。
品評会は2023年から始まり3回目。23年に19点、24年は23点と応募点数が年々増えており、今年はイバラキングに16点、赤肉メロンは14点の応募があった。糖度や外観などの1次審査で厳選された各5点が、最終審査に進出した。
この日は、百貨店のバイヤーや食の専門雑誌の編集長などの専門家が、メロン表面のネットの張り具合、香りや味わいを丁寧に確認し評価した。
表彰式では、審査委員長を務めた「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ、鎧塚俊彦さんが「年々差が縮まってきている。非常に素晴らしい作品」とたたえた。
最優秀賞を受賞した豊田さんは「自信がなかったので(受賞は)びっくりしている」、内山さんは「両親とともに生産に励んできた。今後も技術を磨きたい」とそれぞれ語った。大井川和彦知事は「コンテストの切磋琢磨(せっさたくま)を通じて(茨城県の)メロンの認知度をどんどん上げていきたい」とブランド強化に意欲を示した。
上位受賞したメロンは31日から、水戸市泉町の京成百貨店や、都内の高級果実専門店などで数量限定で販売。鎧塚さんのスイーツ店でも提供する。