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横綱昇進伝達式 堂々口上、親方に感謝 大の里「一番上」に喜び

横綱昇進の伝達式後、タイを手に笑顔を見せる大の里(右)。左は二所ノ関親方=28日午前、阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋
横綱昇進の伝達式後、タイを手に笑顔を見せる大の里(右)。左は二所ノ関親方=28日午前、阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋
横綱大の里が姿を見せ、手を振ったり写真に収めたりする、部屋の前に集まった相撲ファン=28日午前、阿見町荒川本郷
横綱大の里が姿を見せ、手を振ったり写真に収めたりする、部屋の前に集まった相撲ファン=28日午前、阿見町荒川本郷


大相撲の大の里(24)=石川県出身=の横綱昇進が決まった28日、昇進伝達式が行われた茨城県阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋は家族や後援会員、報道陣など約200人が訪れ、祝福ムードに包まれた。師匠で元横綱稀勢の里の二所ノ関親方(38)=同県牛久市出身=が見守る中、堂々と口上を述べた大の里は「この部屋を選んで間違いじゃなかった」と、親方への感謝を口にした。


快晴に恵まれたこの日、二所ノ関部屋には朝から部屋の関係者や報道陣が集まり、敷地外にも多くのファンが駆け付けた。玄関には祝いの花が並べられ、会場は金屏風(びょうぶ)で飾られた。

東京・両国国技館で午前9時に始まった日本相撲協会の番付編成会議と臨時理事会で、全会一致で昇進を決定。使者として出羽海理事(元幕内小城ノ花)と秀ノ山審判委員(元大関琴奨菊)が部屋に派遣された。

大の里は同9時46分、会場に紋付き袴(はかま)姿で現れ、笑顔で支援者らにあいさつ。いったん控え室に下がり、同9時52分に二所ノ関親方と会場に戻ると、緊張した面持ちで使者を待った。

同10時11分、会場に入った使者から、全会一致で横綱への推挙が決まったことが報告された。大の里は頭を下げ、会場全体に響く声で「唯一無二の横綱を目指します」と述べた。

両親や関係者などと共に乾杯。笑顔で祝いのタイを手にし、記念撮影の応じた。

会見で、大の里は「入門してから親方に『最終的にどこ(の番付)にいるかが大事』と言われ続けてきた。一番上の番付に昇進できてうれしい」と喜びを語った。

「横綱から横綱へ」を理念に、指導に当たった二所ノ関親方は「ようやく一つの成果が出た」と感慨深げ。「大相撲界全体を盛り上げてほしい」と、新横綱大の里のさらなる飛躍を願った。

■ファン100人超詰めかけ 「大横綱になって」 阿見の部屋

茨城県阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋の前には28日、横綱大の里の誕生を祝おうと、地元のファンら100人以上が詰めかけた。昇進伝達式を終えた大の里は午前11時過ぎに姿を見せ、部屋の所属力士に担がれてガッツポーズ。万歳三唱も行い、最後は手を振ってファンの声援に応えた。

同県土浦市から訪れた高橋祐一さん(41)は「前に前に出る押し相撲のスタイルに引かれる。千代の富士や北の湖のような大横綱になってほしい」と期待を込めた。

夏場所中の15日に同県牛久市内のラーメン店で大の里と会ったという河田高良さん(53)=土浦市=は「声をかけたら笑顔で応じてくれた」と声を弾ませ、「二所ノ関親方以来の日本出身横綱誕生は、地元住民としてうれしい」と話した。



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