交際あっせん名目でニセ電話詐欺 守谷の自営業男性 女性に会えず1278万円被害 茨城県警

茨城県警組織犯罪対策1課は29日、同県守谷市、自営業、男性(49)が交際あっせん名目で現金約1278万円をだまし取られたと発表した。男性は今年2月27日から5月3日までの約2カ月の間に計12回、振り込みや送金をしていた。同課はニセ電話詐欺とみて調べている。
同課によると、男性は2月27日、交流サイト(SNS)で、千葉県に住む女性を名乗る者からメッセージが届き、LINE(ライン)やテレグラムで連絡を取り始めた。紹介された「異性紹介クラブ」の指南役を名乗る者、同クラブのカスタマセンターの出金担当者を名乗る者の計3人に次々とだまされた。
詐取された現金の内訳は、女性と会うためのクラブ入会、サイトのアカウント登録のための認証作業、操作ミスによるデータ修復などの各費用名目で、最も多かったのは返金手続きに関する費用。手続きが複雑で女性に会えない状況から男性が返金を求めたが、手数料や保証料などとして指定口座への振り込みを指示され、約728万円をだまし取られた。