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「勝負めし」古河沸く 将棋名人戦第5局 藤井名人「甘露煮物語」「さしま茶」 永瀬九段「うな重」「メロンソーダ」 茨城

藤井聡太名人が食べた「鮒甘露煮」などが入った野村甘露煮店の甘露煮3点セット=古河市本町
藤井聡太名人が食べた「鮒甘露煮」などが入った野村甘露煮店の甘露煮3点セット=古河市本町
永瀬拓矢九段が昼食に選んだ「勝利の紅白うな重」=日本将棋連盟提供
永瀬拓矢九段が昼食に選んだ「勝利の紅白うな重」=日本将棋連盟提供


将棋の第83期名人戦7番勝負第5局が29日、茨城県古河市で始まった。注目された初日昼の「勝負めし」は、藤井聡太名人(22)がフナをはじめとした甘露煮、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)がうな重などで、水辺に囲まれる地元の伝統や風情が漂うメニューだった。両者が味わった料理の関係者は「うれしい限り」などと歓喜に沸いた。

勝負めしは、地元主催の市将棋名人戦実行委員会(委員長=針谷力市長)が作った「メニューブック」から選ばれた。ブックには市内の飲食店などの食事やおやつ、ドリンク計40品が掲載されている。

藤井名人は「古河名物 甘露煮物語」(野村甘露煮店)と「古河市お茶農家のさしま茶」(山中製茶)の2品を選んだ。甘露煮物語は文化庁の「100年フード」に認定された市の伝統料理「鮒(ふな)甘露煮」をはじめ、子持ちアユや県のブランド豚肉「常陸の輝き」の甘露煮が一度に味わえる。

野村甘露煮店(同市本町)代表の野村則之さん(53)は「藤井名人は(フナを)頭まで残さずに全部食べてくれた。鮒甘露煮や古河のことを多くの人に知ってもらえればうれしい」と笑みをこぼした。

永瀬九段が選んだのはウナギの白焼きを合わせた「勝利の紅白うな重」(古河の川魚料理を広める会)、「こがくらふとあいす&」(ネーブルパーク ラウンジ&キオスク)、「まんまるメロンソーダ」(8代葵フルーツパーラー)、桃ジュース「ももかのじぃじが作った古河の味」(太洋)の計4品。

広める会の会長で「うなぎ昇り 小松園」(同市鴻巣)代表の小倉清暢さん(51)は「会員みんなで喜んだ。古河では川魚料理が昔から食されてきたので、これを機に古河といえば川魚料理と広まってほしい」と話した。

紅白うな重を調理した「川松」(同市中央町)代表の三瓶和弘さん(55)は「永瀬九段はきれいに食べてくれた。うれしい限り」と喜んだ。



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