体験、学びに「土曜講座」 水城高 多彩分野の講師招く 茨城・水戸

水城高(茨城県水戸市白梅)は31日、外部講師を招き多彩な分野に触れる「土曜講座」をスタートした。本年度から土曜休みが増えたことを受け、生徒の体験や学びの場として有効活用しようと新設した。初日は、ダンスや着付け、人工知能(AI)の使い方など計8講座が開かれ、生徒らが知識を広げたり、体を動かしたり、さまざまな世界に触れた。
同高は、これまで土曜休みは第2土曜の月1回だけだったが、本年度から第4、5土曜も休みに変更。同講座は、月2~3回に増えた土曜休みを活用し、普段の学校生活ではできない新しい体験や学びを通して、進路選択や入試に生かしてもらおうと企画した。
講座メニューは、同高で掲げる教育方針に添って、化学、科学技術、英語、芸術、運動の五つのジャンルをベースに構成。講師陣は企業や市民団体、専門家、大学生など幅広い人材を外部から招く。
初日は生徒や保護者ら約200人が参加。茨城大と連携した英語講座では、同大生と一緒に2時間、日本語は一切使わずに英語のみで会話を楽しんだ。
ジャズダンス講座では軽快な音楽が流れる会場で、講師が細かい部分まで丁寧に指導。小学生の頃からダンスを習っているという3年の檜山紗季さん(17)は「将来ダンスを生かせる仕事に就きたいので、少しでも基礎力を高めたくて参加した。手の使い方など、とても分かりやすく指導してくれた。また参加したい」とほほ笑んだ。
同高は「生徒たちの成長を促し、進路選択の動機付けにつながる講座にしていきたい」としている。
同講座は午前と午後の2部制で、1日当たり複数の講座を用意。事前に申し込む。生徒のほか、保護者も参加できる。