茨城県内の主要河川で1日、アユ釣りが解禁された(支流は7月1日)。多くの愛好家で毎年にぎわう同県大子町の久慈川では待ちわびた釣り人たちが午前5時の解禁と同時に川に入り、アユの縄張り行動を利用して釣る「友釣り」を楽しんだ。前日には雨が降ったものの、久慈川はいつもと変わらぬ水量。気温16度、水温は14度とやや低めだった。

同町袋田の山造地区で午前7時に同川に入った千葉県千葉市の大関実さん(57)は「大子は毎年来ている。朝方は釣れなかったが気温が上昇し(アユの)活性も上がって入れがかり状態になった」と話し、晴れ間が見え始めた10時過ぎから次々とアユがかかり36匹を釣り上げた。

同町頃藤のポイントを見て回った久慈川漁業協同組合の石井修組合長は「解禁直後は気温、水温とも低く、アユも追い気がなかったようだが、日が差して徐々に動き出し、5センチから、大きいものは20センチを釣った人もいた。天然ものの遡上(そじょう)も昨年に増して多い」と期待を寄せた。