水戸の梅「ふくゆい」 収穫始まる 茨城

偕楽園など梅の名所として知られる茨城県水戸市産のブランド梅「ふくゆい」の今季初めての収穫が2日、市内の梅農家で始まった。ピンポン球ほどに大きく実った青梅を丁寧にもぎ取り、サイズごとに分けた。出荷は3日から。
JA水戸梅部会の大場景幹さん(72)は2日朝、知人の手を借り梅の収穫作業に励んだ。今年の開花時期には、市内の養蜂家にミツバチを借りるとともに、受粉しやすくするためのフェロモンを試験導入。収量は不作だった前年よりも1トンほど多い約3トンになる見通しという。
水戸では2012年、官民連携で食用梅の産地づくり事業を開始。17年にふくゆいが誕生した。現在は県内の百貨店や都内のスーパーで販売されるなど「高級梅」として販路が広がる。大場さんは「収量を増やして販路を定着させ、認知を広げたい」と話した。