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茨城の農産物・加工品輸出 過去最高 24年度、73億円 牛肉・鶏卵、加工食品後押し

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県の青果物、コメ、畜産物を合わせた農産物と加工食品の2024年度輸出額は前年度比73%増の73億4225万円となり、過去最高を更新した。県が3日、発表した。牛肉や鶏卵などの畜産物や輸出額の半分以上を占める加工食品が増えたことが後押しした。県は引き続き、事業者への支援強化と新規参入を促し、販路拡大を推進する。県が支援した事業者へ聞き取り、輸出額を調べた。

県県産品販売課によると、輸出額の内訳は、農産物が前年度比81%増の31億7700万円、加工食品が68%増の41億6500万円となり、いずれも過去最高を更新した。農産物は集計を始めた翌年の16年度から9年連続で、加工食品は22年度から3年連続で最高額を更新した。

農産物で最も多かったのは畜産物で、アジアや米国向け牛肉の輸出が増えるなど、2.6倍増の12億1600万円となった。特に県銘柄牛「常陸牛」は、レストラン需要が大きいタイで新たな販路を開拓し、同国向けが3倍増となった。香港向けの鶏卵についても1.7倍に増えた。

コメはスペインやオランダなどの欧州やカナダ向けの販路が拡大したため38%増え、9億7900万円だった。

青果物は、サツマイモの東南アジア向け輸出が引き続き堅調で、焼き芋需要が定着し、70%増の9億8200万円となった。タイが全体の6割。シンガポールを含めると東南アジア向けは9割弱を占めた。

加工食品のうち、菓子やしょうゆを中心とした調味料、納豆などの一般加工食品も着実に伸び続け、前年度の2倍に増え36億1200万円。特に菓子は1.6倍、調味料も1.3倍に増えた。

同課の担当者は、引き続き事業者の支援を強化するとした上で、「輸出に関心を持っている企業や個人は多い。県としてしっかり応援し、輸出額を拡大したい」としている。



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