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ウイスキー品評会金賞 60年ぶり製造1本目 明利酒類 茨城・水戸

「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」を紹介する明利酒類の加藤喬大常務(左)ら=水戸市元吉田町
「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」を紹介する明利酒類の加藤喬大常務(左)ら=水戸市元吉田町


約60年ぶりにウイスキー造りを再開した明利酒類(茨城県水戸市)の「高藏 REBORN PLUM WINE CASK FINISH」が、アジア最大級の蒸留酒品評会で金賞に輝いた。製造再開後、最初の1本で受賞を果たし、加藤喬大常務(34)は「職人の頑張りや技術力の結晶」と喜びをかみしめている。

「高藏」は、酵母の量を3倍に増やし、通常2~3日の発酵時間を1週間以上に延ばすことでフルーティーさを出した。同社の「百年梅酒」が染み込んだたるの原酒を中心にブレンドし、梅の軽やかさやレーズンのような甘みが特徴。「『水戸の風土』をまとったウイスキーにしたい」と、個性を明確に打ち出したことが評価された。

日本唯一の蒸留酒品評会とされる東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(実行委主催)は、2019年に始まり、洋酒部門と焼酎・泡盛部門で構成される。今大会は洋酒部門に639アイテムが出品された。同部門に出品した「高藏 NEW MAKE THE FIRST DROP」も銅賞を受賞した。

加藤常務は「(高藏は)生まれたて。原酒の成長を楽しみにしてもらいたい」と話す。来夏には「高藏シングルモルト」の発売を予定しているほか、同県産の麦芽を使用した「オール茨城」のウイスキー造りも計画している。受賞酒は同県内の酒販店やバーなどで楽しめる。



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