ニューサイラン開花 南国情緒演出 取手の三浦さん方、NZ産 茨城

茨城県取手市岡の三浦しつ江さん(70)方の庭先で珍しいニューサイランの花が咲いた。ニュージーランド原産で細長い葉が株元から扇状に広がって生える多年草。南国風の庭を演出する定番の観葉植物だが、日本の生育環境で開花するのは珍しいという。
三浦さんによると、ハワイ好きの三浦さんが8年前に「ハワイっぽい植物を」と造園業者に注文して植えた。これまで開花したことはなく、昨年、現在の場所に植え替えた。
5月中旬、花屋の知人から「珍しい花が咲いている」と指摘され、筒状の赤い花があるのに気付いた。ニューサイランを植えた造園業者の池田惇さん(41)も「花は初めて見た」と驚く。
三浦さんは、自分の背丈とほぼ同じ高さ約150センチまで伸びた花茎を見やり「人生で花を見られるのは1回だけなのかも…。だけど来年も咲いてほしい」と願っていた。