児童が梅の実落とし 水戸の偕楽園 茨城

梅の名所で知られる茨城県水戸市の偕楽園や弘道館で5日、たわわに実った青梅を竹ざおで揺らして収穫する「梅の実落とし」が始まった。今年は豊作で約10トンの収量を見込む。
偕楽園公園の田鶴鳴(たづなき)梅林では、職人が枝を揺らすと、大粒の実が「ボタボタ」と重そうな音を立ててシートに落ちた。市立五軒小の5年生も収穫を体験し、背伸びして鈴なりの枝からもいだ。
同小、大森心乃さん(10)は「おいしそうな甘い香りがする」と笑顔を見せた。児童らが取った実は、学習の一環で梅干しに加工する。
今年はウメの開花が遅れ、花粉を運ぶミツバチの活動期と重なり、豊作となった。収穫された青梅は、1キロ200円で先着千人に販売。7日午前8時から、同公園センターで整理券が配られる。