デジタル目安箱設置 茨城・日立市 公式ラインで意見募集

茨城県日立市は、市公式サイトを通じて市民がインターネット経由で意見を寄せることができる「デジタル改善目安箱」を設置する。市が進める行政のデジタル化の一環で、手続きがオンラインでできないために不便を感じたことなどについて意見を募る。運用は10日から。市によると県内初の取り組み。
市デジタル推進課によると、目安箱は市の公式サイト、公式LINE(ライン)内に意見募集の専用ページとして常設する。市民はオンラインで意見を書き込むことができる。
募集する意見は、行政手続きがアナログのために不便に感じた体験や、デジタル化に関する意見・要望など。
例えば「イベントの申し込みが往復はがきのみ。オンライン化してほしい」「市のホームページに駐輪場マップを作ってほしい」といった声を想定する。
市は寄せられた意見を協議、検討し、可能なものは改善する。改善内容は随時、公式サイトで公表していく考え。同課は「市民の視点でデジタル化の改善につなげたい」と話した。
同課によると、同様の取り組みは福岡県福岡市が2023年、宮城県仙台市と山梨県山梨市が昨年、導入している。