次の記事:【速報】阿見の公園に男女遺体 立ち木で首つりの男性、美浦の48歳か 男性名義の車内で女性発見 茨城 

随意契約備蓄米、茨城県内店舗 販売開始 消費者歓迎 一部で物流遅れ

政府が随意契約で放出した備蓄米の販売が県内店舗でも始まり、陳列棚に積まれた商品を手に取る買い物客=6日午前、日立市金沢町
政府が随意契約で放出した備蓄米の販売が県内店舗でも始まり、陳列棚に積まれた商品を手に取る買い物客=6日午前、日立市金沢町
店頭に陳列される備蓄米=6日午前、日立市金沢町
店頭に陳列される備蓄米=6日午前、日立市金沢町
精米機に投入される備蓄米=茨城町長岡
精米機に投入される備蓄米=茨城町長岡


コメの価格高騰を受け、政府が随意契約で放出した備蓄米の販売が6日、茨城県内の店頭で始まった。2022年産の「古古米」で、パッケージには「備蓄米」と表記。1袋5キロ入り1980円で発売した店では即日完売し、消費者からは歓迎の声が聞かれた。一方、販売準備を進める企業では一部に物流の遅れも見られ、早期供給されるか不安視する見方も出ている。

日立市金沢町のドラッグストア「コスモス薬品日立金沢店」。店内のコメ販売コーナーには「備蓄米」と表記された特設棚が置かれ、5キロ袋が税込み1980円で並べられた。

午前10時の開店と同時に来店した消費者は「あったー」と次々に手に取った。同市末広町の佐野幸子さん(65)は家族4人が消費するといい、「コメはすぐなくなるし、高くて家計の負担だったので値段優先で買った。農水大臣もPRしており食べてみようと思った」と語った。

この日入荷した40袋は、事前告知しなかったにもかかわらず、1時間足らずで売り切れた。同社は県内31店で取り扱った。店舗運営部の梅田秀一エリア長は「備蓄米は精米でき次第、順次店頭に出していく。慌てずに購入してもらえれば」と訴えた。

この日、随意契約を行った県内事業者の元にも備蓄米が到着した。食品スーパー「ジャパンミート」などを子会社にもつJMホールディングス(HD、土浦市)では午前7時ごろ、茨城町にある子会社の米穀店、柳田商店に22年産の玄米60トン分が搬入された。精米後、同社の柳田卓嗣社長は「保管の仕方が良く、水分量のロスもない」と古古米の質を評価した。

7日から、ジャパンミート生鮮館ひたちなか店を皮切りに1袋1850円(税別)で販売される。今後も順次取扱店を増やすといい、JMHDの橋井勇気執行役員は「できる限り安価でお客さまに届けることができる」と期待を込めた。

一方、備蓄米の安定した調達には物流問題の解消も必要となる。同社は当初、1日300トンの入荷を希望したが、トラック不足などの影響で初日の入荷量は約2割にとどまったという。

備蓄米は8月末までに売り切る条件があるといい、ジャパンミートの担当者は「物流が安定してくれば、今月後半にも調達量を積み増しできる」と見通した。



最近の記事

茨城の求人情報