坂野ガーデン 6月末閉園 自宅で造園、改装へ 茨城・常総

約20年にわたりバラやアジサイなどの花々で来園者を楽しませてきた茨城県常総市大生郷町のオープンガーデン「坂野ガーデン(ザ ナチュラル ガーデンズ オブ サカノ)」が、リニューアルのため6月末で閉園する。造園に取り組んできた代表の坂野郁子さん(45)は、台風などの悪天候で手塩にかけた花が折れるなど、自然の厳しさも痛感してきた。しかし「山があり、バラがあり、草花が咲くという風景をつくり出すのが楽しく、原動力だった」と振り返り、「閉園前にぜひ遊びに来てもらいたい」と話している。
同園は坂野さんの自宅の庭で面積約4000平方メートル。里山を切り開いて造ったもので、約700品種のバラ1000株とアジサイ約100株のほか、季節の草花が楽しめる。黄からピンクに色変わりするバラ「うさぎのロップ」など、坂野さんの夫が手がけたオリジナル品種もある。
庭造りは坂野さんの両親が2000年から始め、口コミで徐々に来園者が増えたという。07年ごろから坂野さんも携わり、10年から本格的に取り組み始めた。現在は坂野さん夫妻と母親の3人で運営している。
オープンガーデンのほか、花の生産・販売、造園業も営む。庭造りとの両立が難しいことなどから、いったん閉園することを決めたという。再開時期は未定。閉園中は、生い茂った木々の剪定(せんてい)や伐採、花の品種の入れ替えを行う予定で、花の生産・販売や造園業は継続する。
現在、バラの開花のピークは一段落し、アジサイが6月中旬に見頃を迎える。坂野さんは「これまでたくさんの方に来ていただき、ありがたい。再開した時、また来ていただけたら」と話した。
開園時間は午前9時~午後5時。入園料は500円。豪雨や強風時は休園。問い合わせは坂野さん(電)090(4135)9502。