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タイへ不要ランドセル 鹿嶋・平井中生が協力 貧困の子に寄付 茨城

タイのプーケット島に届けられるランドセル=鹿嶋市平井
タイのプーケット島に届けられるランドセル=鹿嶋市平井


茨城県鹿嶋市平井の平井中(遠藤芳輝校長)は、家庭で眠るランドセルを集め、貧困などで十分な教育を受けることができない国の子どもたちに送る活動を始めた。不要になったランドセルを役立てようと、同校でPTA副会長を務める梶田樹記(みきのり)さん(41)が発案。生徒会のメンバーと協力し、保護者や生徒に呼びかけると21個が集まった。

梶田さんは自身の子どものランドセルを海外に寄付した経験を持つ。市が無償配布するランドセルは6年間使ってもきれいな状態の場合が多いことから、「捨てるのはもったいない。学校全体で取り組めないか」と昨年秋に同校へ相談。快諾が得られたため、新入生の入学説明会などで保護者に寄付を呼びかけた。生徒会もチラシ作成や箱詰めの手伝いを担った。

5月29日には集まったランドセルが運送業者に引き渡された。寄付した高橋楓さん(1年)は「親と相談し、誰かのためになるならと寄付を決めた」と笑顔。栗田伊吹さん(同)は「まだきれいな状態。海外の子どもたちに使ってもらえるならうれしい」と話した。

ランドセルは学用品の寄付活動などを行うNPO団体を通し、夏ごろタイのプーケット島に届けられる予定。

同校は今後も活動を継続する方針で、本年度も生徒会がチラシ作成などに取り組むという。梶田さんは「自分が主体となり、ゆくゆくは鹿嶋市全域の小中学校からランドセルの寄付を募りたい」と展望を語った。



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