日立ビルシステム エレベーター開発新施設 ひたちなか・水戸事業所 27年2月完成へ 茨城

日立製作所グループの日立ビルシステムは9日、茨城県ひたちなか市市毛の水戸事業所に次世代エレベーター技術を開発する新施設を建設すると発表した。災害時の復旧がスムーズで、高性能ながら導入しやすいなどの利点のある製品の開発を推進する。2027年2月に完成の予定。
新開発施設はエレベーターなど昇降機の開発設計や製造の拠点である同事業所内の研究塔「G1TOWER(ジーワンタワー)」の隣接地に建てる。建築面積591平方メートル。建物規模は地上高49.5メートル、地上4階。投資額は数十億円規模。7月に着工する。26年8月の建物完、研究開発の設備を整備していく。新製品の安全装置を実験、検証し国内新設需要のうち約8割を占める標準型エレベーターの次世代機種や、リニューアル需要に応える製品開発を担う。
エレベーターの主要装置の耐用年数は20年ほどで、国内ではリニューアル需要が高まっている。だが、施工では技術力が求められ、建設現場が人手不足の中で更新が遅れる懸念があるという。同社は取り扱いやすい製品の開発を進める。
背景には昇降機の開発を同事業所に集約する狙いがある。併せて、亀有総合センター(東京都足立区)がビル設備のメンテナンスやデジタルサービスを担う体制とし、開発機能を強化する。水戸事業所にある開発棟は老朽化のため撤去予定で、1年ほど前から使われていないという。
同社の担当者は「新施設で次世代エレベーター開発を加速し、需要に応えていきたい」と話した。