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茨城県内 山岳遭難最多41人 24年 県警「計画的な登山を」

筑波山の登山客=つくば市筑波
筑波山の登山客=つくば市筑波
茨城県内の山岳遭難者数
茨城県内の山岳遭難者数


茨城県内で2024年に発生した山岳での遭難者数は前年比9人増の41人で、統計開始以降最多となったことが9日までに、県警のまとめで分かった。死者は3人、負傷者は24人だった。県警は「天候を見ながら体力に合わせ、複数人で登ってほしい」とし、安全に配慮した計画的な登山を呼びかけている。

県警地域課によると、県内の山岳遭難件数も前年より9件増加して38件。遭難者数とともに、05年の統計開始以降で最多だった。

山別の遭難件数は筑波山が最も多く、前年比8件増の21件だった。県内遭難者数は近年20~30人台で推移し、21年は35人、22年は23人、23年は32人となっている。

24年の死者は、同県常陸大宮市の篭岩山で滑落した埼玉県の男性=当時(70)▽筑波山の白滝神社を参拝していたところ崖下に滑落した県内の男性=当時(80)▽筑波山の登山口に向かう途中に病死した県内の男性=当時(61)-の計3人。死者なしの前年から増えた。けが人は重傷7人、軽傷17人だった。

41人の遭難原因のうち、転落が16人で最多。道迷い13件、滑落6人、熱射病などの病気3人と続く。

遭難者はいずれも入山前に登山届を提出していなかったという。登山届は登山口やルートの登山計画のほか、緊急連絡先などを記入し、捜索救助時の手掛かりとなる。

提出はインターネットや郵送などで警察署に届け出る。登山アプリ「ヤマップ」や、筑波山専用アプリ「Mount Tsukuba」などから申請することもできる。

同課は「ハイキング感覚で登らず、低い山でも体力に合ったコースを計画して」と呼びかけている。



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