鉾田二高生が園児と苗植え 農業の魅力伝える 茨城

農業の魅力を幼児たちへ伝えようと、茨城県立鉾田二高(同県鉾田市鉾田、田辺宏行校長)農業科の生徒ら20人が6日、同市徳宿の同校農場で、市立鉾田幼稚園(同市鉾田、小沼一夫園長)の園児14人にサツマイモの苗の植え方を教えた。園児たちは楽しそうに苗を植えるとともに、高校生との交流を楽しんでいた。
同校によると、同園とのサツマイモの苗植えは毎年の恒例行事。園児に苗植えを通して農業を伝えることが目的の一つ。また、異なる世代とコミュニケーションを取ることが、高校生と園児の双方に良い影響を与えているという。
この日は「紅はるか」と「シルクスイート」の苗計100本を植え付けた。生徒たちが植え方のこつを指導。説明を受けた園児たちは畑に入り、丁寧に苗を差し込んでいった。
同校2年、永作宏斗さん(16)は「園児たちに苗植えが楽しいと思える環境をつくれるよう工夫した。自分たちで植えたイモがすくすく育ち、おいしくなることを知ってもらいたい」と語った。同園年長、桜井佳ちゃん(5)は「苗を土に深く差すのが楽しかった。育ったら、干し芋にして食べたい」と笑顔を見せた。
サツマイモは生徒たちが管理し、10月には園児たちと一緒に収穫する予定だという。