次の記事:逃げたピットブル死ぬ 飼い主宅付近で発見 茨城・筑西 

マイナ保険証利用 期限切れトラブル3割 茨城県保険医協調査 

クリニックの受付に置かれたマイナ保険証の読み取り装置=水戸市内(資料)
クリニックの受付に置かれたマイナ保険証の読み取り装置=水戸市内(資料)


マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を巡り、茨城県保険医協会は12日、調査に回答した医療機関で「期限切れ」が急増し、全体の3割に上ると発表した。今年以降、交付が増加した時期に取得したカードが有効期限を迎えることから、協会はトラブル回避へ「従来の健康保険証との併用がベスト」と指摘する。

「トラブルあり」は92.80%(前回比16.80ポイント増)で、内訳(複数回答)は「名前や住所が黒丸で表示」が83.39%(同2.94ポイント増)、「資格情報の無効」が52.77%(同3.25ポイント減)、「カードリーダーの接続不良・認証エラー」が44.28%(1.96ポイント減)など。

一方、前回から調査項目に加えた「期限切れ」は30.63%(同12.21ポイント増)で大きく増えた。カードや電子証明書の有効期限はそれぞれ10年と5年で、国が2020年と22年に実施したポイント事業による取得者が多いことから、協会は「今後さらに期限切れは増える」と懸念する。

トラブル時の対応は「健康保険証で資格確認」が82.66%に上り、持ち合わせがなかった場合の「一時的に10割負担を請求」が47施設で少なくとも92件あった。健康保険証の新規発行が停止された昨年12月2日、マイナ保険証を巡る窓口後業務で「負担を感じる」とした施設は6割を超えた。

調査は昨年8月に続き、5回目の実施。2~3月に会員医療機関1443施設へ調査票を送り、299施設から回答を得た(回答率20.72%)。



最近の記事

茨城の求人情報