淡い光、ホタルの舞 茨城・城里

茨城県城里町徳蔵地区を流れる藤井川の支流で、数多くのゲンジボタルが暗闇の中を、淡い光を放ちながら飛んでいる。
支流は田んぼと林の間を縫うように流れる。12日夕にはポツポツと草むらにホタルの光が見え始め、同日午後8時を過ぎるとほのかな明かりが辺り一面で飛び交った。河原に足を運んだ近くの人々も幻想的な光の舞を楽しんだ。
案内したコシヒカリの生産農家でつくる「ななかいの里生産研究部会」の盛田守部会長(76)は「水がきれいで河川改修をしていない。幼虫の餌になるカワニナが豊富にいる」と環境の良さについて説明した。
おいしいコメが取れる同地区は寒暖差が大きいため、ホタルが飛び始める時期が近隣より2週間ほど遅く、例年6月中旬が最盛期となるという。盛田さんは「どうホタルを守っていくかが課題。いつまでも見たい」と話した。