トップ選手がバレー指導 小中生ら60人 基礎学ぶ 茨城・笠間

バレーボール男子日本代表の高橋健太郎選手(30)と海外でプレー経験のある峯村雄大選手(31)を招いたバレーボール教室が15日、茨城県笠間市笠間の市立笠間小体育館で開かれた。同市内の小中学生ら約60人が参加し、トッププレーヤーの直接指導により練習上の要点などを学ぶとともに、質疑を通して同競技についての関心を深めた。
同教室はトップアスリートと触れ合える機会をつくり、スポーツを楽しんでもらおうと市が企画した。高橋選手は筑波大出身。2014年から日本代表となりパリ五輪に出場した。現在はSVリーグのジェイテクトSTINGS愛知に所属している。峯村選手は昨シーズン、ハンガリーのプロチームに所属していた。
午前中は同市内スポーツ少年団の選手ら約30人を対象に実施。ウオーミングアップを終えると、両選手が手本を見せながらアンダーパスやオーバーパスを練習。「基礎は一番大事」「体の正面で受ける」などといった説明を加え、声をかけながらプレーを見守った。
レシーブ練習では峯村選手の強烈なスパイクに挑戦。しっかりと構えボールに食らいつき見事にはね返すと、参加者から歓声が上がった。
質問コーナーも設けられ、両選手は緊張との向き合い方や試合前の準備などついてそれぞれの体験を交え回答した。最後に高橋選手は「バレーボールもスポーツも楽しいもの。楽しんで成長して大人になってほしい」、峯村選手は「みんなの可能性は無限大。日々努力して良い大人になってくれたらうれしい」とそれぞれメッセージを送った。
たんぽぽバレーボールスポーツ少年団の荒井結莉奈さん(11)はスパイクレシーブの練習に触れ「1回返せた。ボールは重かった。下半身の動きが大切と言っていた。言われたことを忘れず練習で一つずつクリアしていきたい」と感想を話した。