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酒悦350年、商品拡充 瓶詰め漬物、潮来で製造 茨城

発売した「酒悦暖簾」シリーズと「美味名彩」シリーズ=潮来市永山
発売した「酒悦暖簾」シリーズと「美味名彩」シリーズ=潮来市永山


茨城県潮来市永山に自社工場を持ち、今年創業350年を迎える老舗漬物店、酒悦(東京、松田和久社長)は、市場や売り場の活性化を図ることなどを狙いに、瓶詰め商品「酒悦暖簾(のれん)」シリーズ6品と「美味名彩」シリーズ8品を発売した。看板商品の福神漬けから新商品まで品ぞろえを豊富にしたほか、ラベルのデザインをレトロな雰囲気に仕上げるなどし、若い世代への需要を掘り起こす。

「酒悦暖簾」シリーズは、いずれも国産の素材にこだわった。割り干し大根を使用した看板商品「元祖福神漬け」や、「梅酢入りらっきょう」などの定番に加え、新たに開発した「すき焼きの旨(うま)み染みこむえのきだけ」など6品をそろえた。

ラベルに「酒悦」と描かれた暖簾を描くことで350年の老舗を前面に打ち出す。担当者は「まず、名前やブランドを知ってもらいたい」と話す。

「美味名彩」シリーズは、昔ながらのイラストが描かれたかわいらしいラベルが特徴。「鶏そぼろ」にはニワトリを、「鯛みそ」にはタイを描くことで商品が一目で分かる。ラベルのデザインは以前に使われていたものを復刻させた。

同社は1675年創業で、福神漬けの元祖ともいわれる。潮来市の自社工場では100種類超、年400万食分を製造する。

新商品を投入することで、定番商品が中心となっている瓶詰め市場や売り場の活性化を図る。若い世代に人気のレトロさをアピールするなどして、客層の幅を広げたい考えだ。

担当者は「国産の食材にこだわった。昔ながらの素朴な味を楽しんでほしい」と話す。価格は酒悦暖簾が550円、美味名彩が330円(いずれも税別)。全国の量販店や百貨店で展開し、県内ではスーパーや道の駅いたこなどで購入できる。



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