帝国データバンク水戸支店は18日、放射線管理業者のトライアルジャパン(茨城県那珂市)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は3日付。負債は約1億5000万円。

同社は2004年4月に設立。放射線モニタリングや高分解能、高精度測定を主力業務に、環境調査やアスベスト含有調査なども手掛けていた。東日本大震災後は福島県内で、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質の除染作業を積極的に担い、20年3月期の年売上高は3億7600万円を計上した。

だが、新型コロナウイルス感染拡大で発注の延期や先送りが相次いだほか、受注した大口案件が契約解除となったことから資金繰りが悪化。24年12月に事業を停止した。