太陽光発電施設狙い27件の銅線盗 関東5県で被害総額1億1800万円 3人組の犯行裏付け 茨城県警合同捜査班

茨城県警ひたちなか、行方両署と県警捜査3課の合同捜査班は19日、カンボジア国籍の男ら3人が、茨城県など関東5県の太陽光発電施設で銅線ケーブルを狙った窃盗(未遂含む)を27件繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害総額は約1億1800万円。同課によると、いずれも容疑を認めている。
3人は、いずれも住所不定で、無職、男(35)と自称アルバイト従業員、男(34)=いずれも窃盗罪などで公判中=と、同罪などで有罪が確定した群馬県大泉町、無職、男性(38)。
同課によると、3人は2022年10月ごろから24年6月ごろまでの間、茨城、千葉、栃木、群馬、神奈川の5県にある計27カ所の太陽光発電施設に侵入し、銅線ケーブルを繰り返し盗んでいた。3人を中心としたグループで犯行に及んでいたという。
3人は地図アプリで同施設を検索し、人けのない山間部などを選んでいた。車両数台で狙いを定めた施設に向かい、針金やワイヤ切断用の工具などで銅線ケーブルを切って盗み出し、茨城、栃木、群馬、埼玉4県の金属くず買い取り業者で換金。生活費や遊興費、覚醒剤の購入費に充てていたとみられる。