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古古米や輸入米 食べ比べ 8割「国産が一番」 「安ければ選択肢」の声も 水戸・鯉淵学園 茨城

学園産の新米や政府備蓄米など、4種類のコメを食べ比べる学生=水戸市鯉淵町
学園産の新米や政府備蓄米など、4種類のコメを食べ比べる学生=水戸市鯉淵町


コメの価格高騰が家計を圧迫する中、国産の新米と古古米、輸入米、国内外産ブレンド米の4種を食べ比べて評価する試食会が、茨城県水戸市鯉淵町の鯉淵学園農業栄養専門学校であった。参加者の約8割が「国産米が一番おいしい」と答えた一方、「値段が安ければ産地は気にせず買いそう」と消費者目線の率直な声もあった。

試食会は18日に行われた。この日は2024年度産の同学園産米(5キロ3000円)▽22年度産の政府備蓄米(同1980円)▽カリフォルニア米(同3680円)▽国産米2割と米国産米8割のブレンド米(4キロ3300円)-を同条件で炊き、種類を明かして食べ比べた。

学生や教職員51人は試食後、見た目、香り、味、粘り、硬さの5項目を総合的に評価した。その結果、最も評価が高かったのは国産米(78%)で、ブレンド米(10%)、備蓄米(8%)、輸入米(4%)が続いた。

自由記述では「備蓄米はコメの甘みが感じられた」や「輸入米はもっとパサパサかと思った」など、なじみのないコメの印象が変わったとの意見が多かった。

食品栄養科2年の男性(20)は「備蓄米は独特の匂いがあったけど、どれもおいしくて違いが分からない。コメの高騰が続くなら比較的安い輸入米も選択肢になる」と驚いた様子。

一方で、祖父がコメ農家という同1年の女性(19)は「安さだけではなく、生産者のことも考えて商品を選びたい」と話した。

長谷川量平学園長は「価格だけで選ぶと、生産者の生活や農業の未来はどうなるのか。国産米を大切にして、担い手を応援してほしい」と会の狙いを強調した。



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