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マダニ媒介のライム病 欧州渡航の40代男性感染 茨城県内約8年ぶり

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県は24日、欧州に渡航歴がある県内在住の40代男性がマダニが媒介する感染症「ライム病」に感染したと発表した。県内の医療機関が18日、つくば保健所に発生届を出した。県内でライム病の感染が確認されたのは2017年9月以来、約8年ぶり。男性は既に回復しているという。

県感染症対策室によると、男性は5月下旬、欧州に滞在。帰国後の6月9日に倦怠(けんたい)感、翌10日は右太ももに皮膚が赤くなる「紅斑(こうはん)」が現れた。同日から医療機関を受診し、国立健康危機管理研究機構が遺伝子検査した結果、陽性と判明した。欧州で感染したとみられる。

ライム病は細菌「ライム病ボレリア」を保有するシュルツェマダニにかまれることで感染する。かまれた部分に特徴的な紅斑が現れ、インフルエンザに似た症状が出ることもある。重症化すると皮膚や神経などに多彩な症状がみられ、死亡の恐れもある。

国内の推定感染地は主に北海道で、海外では欧米が多い。人から人への感染はないとされる。

県内では5月、マダニがウイルスを媒介し、人も感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に県内の飼いネコが感染し、発症した。同室は秋にかけ、マダニが活発に活動する時期に当たるとして、野山に入る際は肌の露出を少なくしたり虫除け剤を使ったりするなどの感染予防対策を呼びかけている。



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