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茨城県立笠間高、優勝目指す 写真甲子園、連続出場 3人一組「集中する」 北海道で7月開幕

写真甲子園に出場する増渕羽さんと黒沢悠華さん、戸井田美空さんの3人(右から)。後ろはメディアアート部顧問の栗田成美教諭=笠間市笠間
写真甲子園に出場する増渕羽さんと黒沢悠華さん、戸井田美空さんの3人(右から)。後ろはメディアアート部顧問の栗田成美教諭=笠間市笠間


全国の高校写真部・サークルの日本一を決める「写真甲子園2025」(全国高校写真選手権大会)に、茨城県立笠間高(渡辺英一校長)メディアアート部の生徒3人が出場する。24年ぶり3度目の出場を果たした昨年大会に続き、2年連続で本戦出場を果たした。本戦は7月29日、北海道で開幕。昨年の優秀賞を上回る成績を目指す3人は、「優勝したい」と静かに闘志を燃やしている。

写真甲子園は1994年に始まった。32回目となる今大会には全国から518校の応募があった。共同制作による組み写真を募集し、5月の初戦審査を通過した80校が6月のブロック審査に進出。応募作品の制作意図や狙いをオンラインでプレゼンテーションし、審査の結果、全国11ブロックから同高を含む18校が本選出場を決めた。「写真の町」北海道東川町に集い、7月30日から3日間、同じ機材を使用するなど同一条件の下、3人一組で撮影する。

同高のメンバーはいずれもメディア芸術科で、出場チームのキャプテンを務める3年の増渕羽さん(17)、同部長の黒沢悠華さん(17)、2年の戸井田美空さん(16)。

審査を通過した作品のタイトルは「とけていくまえに」。増渕さんは「記憶についての作品。記憶がとけてしまう前の今を大切にしたいという思いを伝えた」とブロック審査のプレゼンを振り返った。本戦出場を決め黒沢さんは「自分の作品が全国まで進めるレベルだということがうれしかった。3人でまた大会に出られることがうれしい。カメラを譲ってくれたおばあちゃんも喜んでくれた」と笑顔で語った。

写真甲子園について、同部顧問の栗田成美教諭(38)は「腕前日本一を決める大会。3人一組で難易度が高い。まず気持ちがそろった3人が部員としていることが大切。審査員は日本の第一線で活躍するプロカメラマン。審査もハイレベル」と受け止める。

約1カ月後の本戦を想定し、3人は写真撮影の腕を磨き続ける。戸井田さんは「ポートレートを撮ることが好き。一瞬一瞬の表情を見逃さないように撮っていけるようにしたい。集中して」と穏やかな口調で話した。大会本部から届いた本番用のカメラとプリンターに慣れるようにするなど、準備も進める。

栗田教諭は今年のチームについて「柔らかそうに見えるが、持っているものは強い。譲らないぞ、というところがある。アンテナが高く感度が良い。北海道でいろいろな人に関わりたいという気持ちがどうなるか。生み出されるものが楽しみ」と期待を寄せた。



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