災害対策機器、操作学ぶ 国交省講習会 茨城県7市職員参加
国土交通省の利根川下流河川事務所と霞ケ浦河川事務所は25日、千葉県香取市の「水の郷さわら」で、自治体職員を対象に災害対策用機器の操作講習会を開いた。茨城県の県南・鹿行7市の職員、千葉県内の市町職員など計35人が参加。災害時に同省から貸与される機器使用を想定し、排水ポンプ車や照明車の操作・運用を体験した。
講習会の冒頭は座学で、災害発生から支援要請、機器派遣に至る流れなどを確認。安全確保のため周囲に声をかけながらの作業や、「現場の判断」を優先することなどの重要性に理解を深めた。ポンプ本体や車両の設置場所として必要な条件、作業に当たる職員の役割分担も学んだ。
実技講習は利根川沿いに移動し実施。参加者はホースをポンプに固定したり、浮具と接続する作業を実践。稼働させる際には、車両側で操作する人と水中のポンプを確認する人との間で、異常がないか互いに声をかけ合った。
茨城県稲敷市危機管理課の根本秀章係長(42)は「市内でも川が氾濫しポンプ車の派遣を要請したことがある。実際に操作してみて、どう使うか、どんな能力なのかを肌で感じられたのは収穫」と話した。
利根川下流河川事務所の伊藤克雄副所長=技術=(56)は「習得した技術を自らのものにするだけでなく、職場に持ち帰って」と参加者に呼びかけた。
26日は同省職員や建設業者を対象に講習会を開き、2日間で100人超が受講する予定だ。












