茨城・土浦市道陥没 下水道管に穴、土砂流入 破損箇所を特定

茨城県土浦市西真鍋町の市道で12日に発生した陥没を巡り、下水道管に開いた穴から周辺の土砂が流入し、路面のアスファルトの崩落につながったことが26日、市への取材で分かった。現場を掘削し、市職員らが19日に破損箇所を特定した。
市下水道課によると、破損したのは生活排水などを流す下水道管。市道の下に埋設されてから40年以上たって老朽化するとともに、管内にたまった硫化水素がコンクリートの内壁を少しずつ傷め、穴が開いたとみられる。
陥没の拡大を防ぐため、14日にかけて鋼矢板を打ち込む工事を実施。土砂をかき出して破損箇所を確認したところ、下水道管に穴が1カ所開いているのを発見した。原因は特定できていないが、接続する別の管も破損していた。
穴の補修と別の管の交換が終わり次第、陥没部分を埋め戻して道路を復旧させる予定。同課は「早急に埋め戻しを完了させたい」としている。
市道路管理課によると、陥没は12日午前8時50分ごろ発生。通りかかった車の運転手が通報し判明した。すり鉢状の穴は長さ3.9メートル、幅3.4メートル、深さ2.5メートルに及んでいた。