見て体験する生け花 水戸市芸術祭 6流派が展覧会 29日まで 茨城

6流派でつくる水戸市華道連合会(遠西理栄会長)の「いけばな展」が27日、茨城県水戸市五軒町の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開幕した。各流派のメッセージ性のある多彩な作品が来場者を楽しませている。同展は29日まで。
同展は第56回同市芸術祭の一環で、6流派の会員220人が参加。古流松應会は「雲外蒼天(うんがいそうてん)」と題し、困難を乗り越えた先にある明るい未来を120本の傘とタンポポの綿毛などで表現。2027年に100周年を迎える草月流は「はばたく」を主題に、幅2.5センチの竹をしならせ、躍動感あふれる世界を演出した。
今回、初めての試みとして体験教室を開催。午後1、2、3時の3回、各回の定員は8人、当日先着順で生け花を楽しむことができる。遠西会長は「見るだけでなく体験して生け花の世界に興味を持ってもらえたらうれしい。初めての人も各流派の講師がアドバイスするので、生け花の魅力を味わってほしい」と来場を呼びかけている。