親子、力合わせ地引き網 ひたちなか、300人参加 茨城

ひたちなか市子ども会育成連合会(武石多津夫会長)の「親子ふれあい地引網」が28日、茨城県ひたちなか市磯崎町の磯崎漁港脇の浜辺で開かれ、傘下の子ども会の親子ら100組約300人が、力を合わせて魚を水揚げする醍醐味(だいごみ)を体験した。
地引き網体験は、同市子連が2016年から毎年実施し、10回目。自然を通し社会性を育むことや、親子でコミュニケーションを図る機会を設けるのが目的。地引き網の前には、魚を育む環境を守るため海岸の清掃活動を実施している。
地引き網体験では、約100メートルほどの波打ち際に、参加者が半数ずつ分かれて立ち、磯崎漁協の漁船が浜近くに網を寄せたところで、両側から、力を振り絞り、網を絞るロープを引いた。浜に上がった網の中にはヒラメやイワシ、タコ、伊勢エビなど多種多彩な獲物が入っており、子どもたちは、うごめく海の生き物に目を凝らした。
獲物は参加者に分配され、高級魚は抽選になった。大津衣久美(いくみ)さん(40)と娘の紫音(しおん)さん(10)、友人の清水彩杏(さな)さん(10)のグループは特賞で大きなヒラメが当たり、「まさかこれが当たるとは」と驚いていた。