初夏を告げるラベンダーが、茨城県ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園で、見頃を迎え、群生する谷はハーブ独特の爽やかな香りに包まれている。

ラベンダーは海浜公園の南東にある「香りの谷」に約550株が植えられている。小さな紫色の花が斜面を覆うように咲き誇る。

家族連れや旅行者は花に顔を近づけて香りを堪能している。家族で訪れた同県鉾田市常磐の菊地すみれさん(16)は「この場所に歩いてくる途中からラベンダーの香りがした。香りが好きで見てても癒やされる」と話した。静岡県熱海市の中山優那さん(19)は「ラベンダーを楽しみに来た。香りもよく晴天で良かった」と話した。

同園担当者は「今週いっぱい花を楽しめる。丘に咲いてるラベンダーを上から見下ろしたり、下から見上げたりしてほしい」と来園を呼びかけている。