廃材、遊具へ再生30年 桜川の宮山さん 庭に滑り台や噴水 茨城

茨城県桜川市友部の宮山勝好さん(69)は、タイヤや石、さまざまな廃材を使って自宅の庭に滑り台や鉄棒などの遊具を30年近く作り続けている。「今年はシーソーやピザ窯を」と意気込んでいる。
宮山さんはプロパンガスの配送員として長年、県内各地を回っていた。不要になったタイヤや木材を見るうちに「もったいない。何かに活用できないか」と思うようになった。
40歳の時から「将来の孫のために」と、自宅裏の約800平方メートルの庭に、イチジクやキウイ、ブドウなど果樹を植え、廃材を利用して棚に仕立てた。その後、20本以上に増えた木を整理し、知り合いから譲り受けた材料で遊び場を作り始めた。電線を巻くプラスチック製のドラムと木材を活用した滑り台や鉄棒などを作り、古タイヤに水を張って噴水が出るようにした。中には金魚やメダカが泳いでいる。
現在、小中学生など5人の孫がいる宮山さん。「孫たちが将来大きくなり、巣立った後もこの場所を覚えていてくれたら、うれしい」と話した。