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天体観測会へ望遠鏡製作 題材の映画公開控え 土浦三高に70人集う 茨城

協力して望遠鏡作りに挑戦する生徒ら=土浦市大岩田
協力して望遠鏡作りに挑戦する生徒ら=土浦市大岩田


茨城県立土浦三高(同県土浦市大岩田)をモデルにした映画「この夏の星を見る」の公開を前に、同校で29日、題材となった天体観測の催し「スターキャッチコンテスト」用の望遠鏡製作会が開かれた。県内の高校生約70人が集まり、学校の垣根を越えて協力しながら、映画と同じ望遠鏡作りに挑戦した。

同コンテストは、自作した望遠鏡で、指定された星を素早く見つけて得点を競う。県内の科学部系の高校生による合同合宿で、2015年から行われている。

この日は、県高校文化連盟自然科学部に加盟する8校から、生徒約70人が集まった。製作会は同部といばらきフィルムコミッションの共催で、複数校が合同で製作するのは10年ぶりという。

望遠鏡は長さ約67センチ、内径6.5センチの塩ビ管に、レンズやファインダーを組み付けて作る。生徒たちは塩ビ管のねじ穴の位置決めに苦戦した様子で、定規やコンパスを使って計測したり、スマホのライトを照らして穴の位置を探ったりして、試行錯誤していた。

時間内に完成には至らなかったが、県立下館一高2年、根岸雄斗さん(16)は「自分たちで作る機会をもらえてありがたい」、県立並木中等教育学校5年、山田悠司さん(17)は「ものづくり技術のすごさを実感した」と振り返った。

土浦三高科学部顧問の岡村典夫教諭(63)は「自分たちで考え、苦労して作ることが大事。(自作の望遠鏡で)星を見たら感動すると思う」と笑顔で話した。

コンテストは11月に、同県常陸太田市の宿泊施設「プラトーさとみ」で開催される予定。出場する生徒たちは、自作した望遠鏡を使って練習に励むという。



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