ニセ電話詐欺 暗号資産だまし取られる 自営業男性、1075万円被害 茨城

茨城県警組織犯罪対策1課は1日、県南地域に住む自営業、30代男性が警察官を名乗る男らに暗号資産約1075万円相当をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺とみて調べている。
同課によると、6月30日午前11時ごろ、男性の携帯電話に、大阪府警の警察官を名乗る男から「マネーロンダリング(資金洗浄)の事件であなた名義の口座が使われている」などと電話があった。さらに同府警の別の警察官を名乗る男から電話があり、LINE(ライン)に誘導され、ビデオ通話で「あなたの暗号資産のIDの確認ができれば身の潔白が証明できる」などと言われ、保有する口座残高と金融機関名を伝えた。
電話を代わった検察庁の検事を名乗る男に「金融資産のすべてを暗号資産に換え、送ってください」などと指示され、暗号資産取引アプリをインストールした。男性は同日午後3時ごろ、指定されたアドレスに約975万円相当と約100万円相当の2種類の暗号資産を送った。