次の記事:部下の男性に暴行、死亡させる 容疑で上司2人逮捕 懇親会でトラブルか 茨城県警【まとめ】 

飼い犬SFTS感染 茨城県内、ペット2例目

SFTSなどのウイルスを媒介するマダニの一種「タカサゴキララマダニ」(県提供)
SFTSなどのウイルスを媒介するマダニの一種「タカサゴキララマダニ」(県提供)


茨城県は1日、マダニがウイルスを媒介する人獣共通感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、県内の飼い犬1匹が感染したと発表した。人への感染は確認されていない。県内のペット感染の確認は2例目で、犬は初めて。県は「県民への感染リスクが高まっている」として、注意喚起している。

県生活衛生課によると、感染したのは屋内で飼われている3歳の雄の中型犬。6月10日に高熱や食欲低下などがみられ、16日に診察した獣医師から連絡を受けて県衛生研究所が検査した結果、SFTSの陽性が判明した。犬は既に回復している。同月上旬、県内の山を散歩した際に感染した可能性がある。マダニの付着は確認されなかった。

県内では5月15日、飼い猫1匹の陽性が判明。猫は同12日に死んだ。

SFTSの主な症状は発熱や吐き気、下痢など。人の感染は6割が高齢者で、重症化すると死亡する場合もあり、日本の致死率は27%とされる。1種類の抗ウイルス薬が昨年、認可されている。

マダニは草むらや、やぶに多く生息し、春から11月にかけ活発に活動。感染防止策として、同課は野山に入る際に肌の露出を少なくすることや、ペットの屋外からの帰宅時にマダニの付着がないか確認することなどを呼びかけている。



最近の記事

茨城の求人情報