参院選公示 茨城選挙区 現新8人出馬


第27回参院選は3日公示され、20日投開票に向けて選挙戦が始まった。
茨城選挙区(改選数2)には、参政新人で会社役員の桜井祥子氏(41)、無所属新人で医師の牧山康志氏(65)、政治団体「日本改革党」新人で会社員の石井憲一郎氏(58)、日本維新の会新人で元洋菓子職人の北崎瀬里奈氏(35)、立憲民主現職で党県連代表代行の小沼巧氏(39)、自民現職で元経産副大臣の上月良祐氏(62)、共産新人で政党役員の高橋誠一郎氏(30)、政治団体「NHK党」新人で農業の酒井明男氏(50)の現新8人が立候補した。立候補者数は前回2022年と同じ。
茨城選挙区は自民と旧民主系が2議席を分け合う争いが長く続いてきた。自民が「政治とカネ」問題で逆風が吹く中、勢力を維持できるか、立民による票の積み上げや維新、共産、参政などの野党勢がどこまで食い込めるかが焦点となる。
桜井氏は水戸市泉町の京成百貨店前で第一声。つくばエクスプレス(TX)つくば駅前で行った出陣式で「減税は子どもたちが生きていく日本を強くするために必要」と呼びかけた。
牧山氏はJR土浦駅西口で第一声。企業の生産性向上や子育て環境の改善などに触れ「30年間、その場限りの政策により放置されてきた」と指摘し、対策を進める必要性を強調した。
石井氏は立候補の届け出後、出勤前に県庁周辺の街頭で第一声を上げた。日本人第一主義を掲げ、「消費税が日本を駄目にしている。完全撤廃を推進する」などと訴えた。
北崎氏は牛久市牛久町の党県連事務所で支持者を前に第一声。社会保険料の引き下げや「身を切る改革」を訴え、「皆がより良い生活をできるよう頑張る」と意気込みを示した。
小沼氏は水戸駅南口で第一声を行い、支持者ら約150人を前に物価高対策や食料安全保障の立て直しに取り組むと強調。「日本の再建と国家、国民のために頑張りたい」と訴えた。
上月氏は水戸市千波町の水戸プラザホテルで出陣式。国会議員や県議、市町村長、支持者ら約1800人を前に3選への支持を呼びかけ「国力向上、農政発展へ結果を出す」と誓った。
高橋氏は水戸市白梅の事務所駐車場で第一声。支持者を前に「暮らしや福祉、平和最優先の政治」を強調し、消費税5%への減税や東海第2原発の廃炉、再稼働ストップなどを訴えた。
酒井氏は水戸市笠原町の県庁北側で第一声を上げた。「まず訴えていきたいのはNHK問題。NHKの使命、役目、受信料制度のことを皆さまに伝えたい」などと語気を強めた。
■茨城選挙区立候補者(改選数2、届け出順)敬称略。数字は投票日現在の年齢
桜井祥子(さくらいしょうこ) 41 会社役員 参政 新
牧山康志(まきやまやすし) 65 医師 無所属 新
石井憲一郎(いしいけんいちろう) 58 会社員 改革 新
北崎瀬里奈(きたさきせりな) 35 元洋菓子職人 維新 新
小沼巧(おぬまたくみ) 39 党県連代表代行 立民 現
上月良祐(こうづきりょうすけ) 62 元経産副大臣 自民 現=公明推薦
高橋誠一郎(たかはしせいいちろう) 30 政党役員 共産 新
酒井明男(さかいあきお) 50 農業 N党 新